科学部門フランス政府給費留学生の会（ABSCIF）は，その名称のとおり，フランス政府の給費を受けて留学した自然科学系研究者の集まりです。日本人を対象とした給費留学制度は1931年に始まりましたが，ABSCIF会員は，在日フランス大使館科学部（現科学技術部）が同文化部から独立した1969年以降に留学した旧給費生からなっています。

本会は，1979年にフランス大使館科学部が中心となって，旧給費生の先達の協力を得て，設立されました。その目的は，科学・技術分野の日仏間の交流と親善に寄与し，あわせて世代を超えた会員間の親善を深めることにあります。

現在の会員数は1100人を超え，その多くが全国の大学，研究所，企業，官庁などで活躍しています。そして，多くの会員は，かつてのフランスでの留学経験をもとに，来日するフランス人留学生や研究者の受け皿として貢献するとともに，日仏科学・技術協力のあらゆる分野で中核的な役割を果たしています。