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【東京】ソフィ・カルの個展 3カ所で開催中

Groupe "Japan"

展覧会

造形作家、写真家、作家、映画監督など幅広い分野で活躍するフランスの女性現代美術作家、ソフィ・カルの展覧会が1月から3月まで、都内3カ所で開催されます。

ソフィ・カルは1953年、パリ生まれ、1970年代末からコンセプチュアル・アートの作家として活動しています。その作品は著述、写真、パフォーマンス、ビデオなど、さまざまな手段を取りながら、虚構と現実のはざま、私的領域と公的領域のはざまのあいまいさの上を揺れ動きます。ソフィ・カルはテキスト、映像、オブジェを通して自らを語ります。これら一連の要素がエピソードに命を吹き込み、個人神話の展開に寄与しています。

1999年、東京・品川の原美術館で開催された個展「限局性激痛」が好評裏に閉幕し、作品はすぐに同美術館によって取得されました。アーティストが感じた失恋の痛みを文章と写真を通して描いた全作品が1月5日(土)から3月28日(木)まで、初公開から19年の時を経て一堂に展示されます。

この展覧会と並行して、個展「Ma mère, mon chat, mon père, dans cet ordre(私の母、私の猫、私の父、この順に)」が2月2日(土)から3月10日(日)まで、東京・六本木のギャラリー「ペロタン東京」で開催されます。ソフィ・カルは常に自伝とフィクションのはざまで、彼女の日記の一節を母親が書いた言葉に織り交ぜながら、3人の身内の死(母、猫、父)を取り上げています。

他方、写真展「なぜなら」は2月2日(土)から3月5日(火)まで、東京・銀座のギャラリー小柳で開催されます。いずれの写真も1枚の布地で隠されており、鑑賞者は写真を見るために布地をめくり上げなくてはなりません。その幕の上には、写真のレゾンデートル(存在理由)を明かす「なぜなら」という言葉で始まる文章が刺しゅうされています。このようにして鑑賞者は、写真そのものを発見する前に写真の根拠を知ることになります。

ほかにもカルの映像作品シリーズ「海を見る」が2月3日(日)から9日(土)の午前0時から1時まで、渋谷スクランブル交差点の4面大型ビジョンに映し出されます。イスタンブールを舞台に、人が初めて海を見る瞬間を描いた作品です。

     「ソフィ カル-限局性激痛」原美術館コレクションより

会期
1月5日(土)~3月28日(木)

会場
原美術館

詳細
原美術館公式ホームページ

       ソフィ・カル「My Mother, My Cat, My Father, in That Order」

会期 
2月2日(土)~3月10日(日)

会場 
ギャラリー・ペロタン東京 

詳細
ギャラリー・ペロタン公式ホームページ(英語のみ)

      「ソフィ・カル なぜなら」

会期 
2月2日(土)~3月5日(火)

会場
ギャラリー小柳 

詳細
ギャラリー小柳公式ホームページ

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