フランス語学習に関するアンケート (2020年4月28日~5月10日実施)にたくさんのご協力ありがとうございました。アンケート結果をもとに、会員の皆さんがふだん使っているフランス語学習ツールの中で、とくに回答数の多かったものをまとめました。今後のフランス語学習にぜひお役立てください!
学習サイト/SNS
Youtube, TwitterなどのSNS, インターネットの学習サイトはフランス語学習者の強い味方。全体の約3割の方が利用していると回答しました。フランス本国のメディアを利用する方が多いですが、日本のものだと、NHK TV/ラジオフランス語、東京外大言語モジュールなどが挙がりました。
Le Monde:フランスを代表する日刊紙のweb版。各ソーシャルメディアに対応しており、特にYouTubeでは、いま気になるフランス国内や世界の話題を10分以下でまとめたビデオを多数閲覧できます。フランス語でフランスのニュースを聞きたい、時事フランス語を覚えたい、という方は必見。
Coucou ! :自然な会話が学べるフランス語学習サイト。ネイティヴの話す会話を聴いて覚えるのを繰り返し、スラングや口語表現を含めた自然なフランス語が身に付きます。解説、日本語訳付きで辞書要らず。「忙しくて勉強する時間がとれない!」という方にお勧めの学習サイトです。
TV5 Monde:フランスとフランス語圏の映画やドラマ、グルメ、アート、旅、音楽、スポーツ中継等、多彩な番組が楽しめるフランス国際放送チャンネル。サイトには、レベル別のフランス語学習ページや、フランス語を使ったクイズなどもあり、毎日見ても飽きずに続けられそう。
1 jour 1 actu:子供向けにつくられたニュース&情報サイト。記事もビデオも平易なフランス語が使われているため、初級者の方にもおススメです。子供の「なぜ?なに?」に答える形で作られた"1jour1question "は、大人が聴いても充分興味深い内容です。
RFI:世界のニュースをフランス語で聞けるパリ発の国際放送。Le Journal en français facileも同時に放送。日本や英語圏のメディアとは違った視点で世界のニュースにアクセスでき、フランス語を学びながら視野を広げられます。
学習アプリ
通勤や通学中に便利なのがアプリ。最近は、échange linguistiqueの相手を見つけるスタイルがトレンドかも。無料のアプリもたくさんあるので、いろいろと試し自分に合ったものを見つけてみては?
Frantastique:パリに拠点を置く「Gymglish」が配信するフランス語学習アプリ。受講者のレベルに合わせた読み、書き、ビデオなどのコンテンツが毎朝届き、1日10分の学習で総合的なフランス語の上達が期待できます。国連が主催するワールド・サミット・アワードで、フランスを代表して「e-コンテンツ」部門にノミネートされました。7日間の無料トライアル有。
Duolingo:ゲーム感覚で楽しく語学学習できる無料アプリ。単語や文法、スピーキング、リスニングなど、休憩や通勤通学のちょっとしたスキマ時間に勉強するのにぴったりです。レベルアップの度合いも一目で分かるので、モチベーション維持にも効果あり。
Hello talk:世界登録ユーザー1000万人以上を誇る、言語交流のために作られたオンラインコミュニティー。ネイティヴの言語交流パートナーを見つけ、会話やメッセージのやりとりを通し語学を身に付けるシステム。スペルミスや文法の間違いを訂正してくれる機能付。
Tandem:「Hello Talk」同様、語学学習のためのパートナーとéchangeできる。 「HelloTalk」との違いは、無料版でも複数の言語を学べる、1対1のチャットが基本、顔写真の投稿が義務付けられている点など。
ラジオ・テレビ
テレビやラジオは王道の学習ツール。約6割の方がフランス語のニュースを定期的に視聴しています。地元メディアが人気で、他にも「France inter」「Arte」など。
France info:2016年にあらたに開局された、France Télévisions, Radio France, France Médias Monde とl'Institut national de l'audiovisuelの共同で展開されるフランスのニュース専門チャンネル。
NHK:ラジオでは「まいにちフランス語」、テレビでは「旅するフランス語」という番組をそれぞれ放送中です。
France 2:ニュースだけでなく、ドラマ、ドキュメンタリー、娯楽、スポーツなど、豊富なラインナップ。
映画・ドラマ
映画やドラマは、活きたフランス語を学ぶのに最適な材料と言えます。ドラマ・テレビ番組は、"Un dîner presque parfait", "Visites privées", "C'est pas sorcier"など。その他、「ディズニーやジブリ映画をフランス語で鑑賞する」「日本語の映画をフランス語字幕で観る」「好きな俳優が出ている映画を観るとより言語が入ってきやすい」などのご意見がありました。
"Intouchables /最強のふたり" (2011): 車いす生活を送る少し気難しい富豪の中年男性と、その介護人となった貧困層の移民の若者との間に生まれた友情を描く大ヒット作。セザール主演男優賞を獲得した介護人役のオマール・シーの軽快な演技が心地良い。笑いあり涙ありの名作です。
"La Famille Bélier /エール!"(2014): 歌の才能を認められた少女が、聴覚障害を持つ家族に歌手になる夢を理解してもらおうと奮闘する姿を描いたドラマ。ヒロインを演じた新人ルアンヌ・エメラはこの作品でセザール賞最優秀新人女優賞を獲得。
"Entre les murs /パリ20区、僕たちのクラス" (2008): パリ20区にある中学のクラスの1年を追ったドキュメンタリータッチのヒューマンドラマ。移民の子供が大多数を占めるクラスの日常風景は、日本では起こり得ない様々な問題に気づかせてくれます。第61回カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞受賞作。
France Alumniからひとこと
移動中はアプリ、帰宅したらフランス語でニュースを聴く、休みの日はフランス映画をゆっくり観るなど、いろいろなツールを組み合わせて勉強してみましょう。そして、3日坊主で終わらないためにも、楽しく続けるのがいちばん!他の会員の方のご意見を参考に、留学帰国後もフランス語の勉強を続けましょう。Bon courage !